「スクリプト編集プログラム」の使い方の説明がひと段落付いたので、次は実際に簡単なスクリプトを書いてみましょう。まず新しく作ったウィンドウに
1+2 と入力し、実行してみて下さい。結果ウィンドウに
3 と表示されるはずです。入力した文字も
1 + 2 に変換されていると思います。(え、どこが違うか分からないって? 1バイトの空白文字が挿入されているでしょ?)
他の数式も書いてみて下さい。ちゃんと計算結果が表示ます。これを関数電卓の代わりに使うこともできそうですね。
数式に使う文字は「+ (加算)、- (減算)、* (乗算)、/ (除算)」などです。詳しいことは「演算子」を参照して下さい。
では、今度はスクリプトにダイアログを表示させてみましょう。
display dialog "はじめてダイアログを使う" これを実行すると、下のダイアログが表示されます。
またダイアログには入力フィールド・アイコン・ボタンを付けることができます。display dialog "好きな食べ物を書いて下さい。"ツ
default answer "カレー" buttons {"特になし","OK"} default button 2註)これを実行すると、下のダイアログが表示されます。
「ツ」はスクリプトを見やすくするための仮改行で、Romanなどでは「option + return」キーで入力することができます。
ちょっと複雑に見えるかもしれませんが、さっきのダイアログにテキスト入力ができるようにしたことと、好きな名前のボタンを付けただけです。テキスト入力フィールドを空欄にしたい場合は、default answerを""とします。詳しくは「Display Dialog」を参照して下さい。
さて、AppleScriptの利点は、なんといっても他のアプリケーションの機能を制御できる点にあります。その例もあげてみましょう。tell application "Finder"
activate
open startup disk
end tell
註)この例を実行すると、ファインダがアクティブになり起動ディスクを開きます。
入力されたスクリプトは、構文を確認後上のようにフォーマットされます。どのような語をどのフォント・サイズ・スタイルで表示するかは「編集」メニューの「書式...」で設定できます。
さて、これでスクリプトの入力方法はだいたい分かったと思います。スクリプト編集プログラムの使い方にもだいぶ慣れましたよね?では、次からそろそろ本格的にスクリプティングの基礎を学んでいきましょう。