シートについて

2002.01.03
 ここでは、うちのクルマのシートに関する話題を書込みます。

 現在の内容は下記の通りです。


シート本体


 私は小学生時分からの腰痛持ちで、社会人になってからは何度も筋緊張性腰痛(俗に言うぎっくり腰)に悩まされていました。そこで、少しでも腰に負担のかからないシートが欲しくなりました。また、私は座高がかなり高いので、純正シートではルームミラーが邪魔になって左方向の視界が非常に悪かったのです。そこで、より低い座面も必要でした。

 ということで、他の人はそうでもないのでしょうが、私は主に腰痛対策と視界確保の面からシート交換に踏み切りました。

 さて、シートを交換するとなると、まずはどのようなタイプのシートにするかを考えなければなりません。後付けのシートには、リクライニング機能のあるセミバケットシートと、形が完全に固定されているフルバケットシートの2種類があります。


 私にとってはなにより腰への負担が問題だったため、医療用途の引き合いも多いRECARO製のフルバケットシートを選択しました。ただ、正規品は値段が高いので、並行輸入品を購入しましたけどね。並行輸入品は、正規代理店のサポートを受けられない代りに値段は半額以下だから…
 購入は、2001年6月のことです。取り付けは、同僚と2人(途中からは3人)で1時間ほどかかりました。それほど難しい作業ではないのですが、ものが大きいので2人で作業した方が確実に楽だと思います。

 さて、実際に使ってみると、腰への負担はぐっと少なくなりました。それまで100km前後の移動でさえ腰痛の悪化に悩まされていましたが、シートを換えてからは800kmの長距離移動も楽々です。クルマの乗り降りは確かに面倒になりましたが、慣れてしまえば大した問題にはなりませんでした。

 また、ホールド性が大幅に向上したことで、コーナリングが非常に楽になったのが印象的でした。純正シートの頃は旋回時に体に余分な力が入っていたのですが、RECAROに替わってからは本当に楽に回れるようになりました。また、路面状態やタイヤのグリップが分かりやすくなり、タイヤの限界が容易に感じられるようになったのも大きな改善点でした。

 ところで、しばしば助手席側もフルバケットシートにしているシルビアを見かけるのですが、あれって後部座席に荷物を積む時には一体どうやってるんでしょうね。スライド式のシートレールを使うにしても、背もたれが倒れないからかなり不便だと思うんですが。私自身は、助手席はノーマルのまま置いておくことにしています。どうせサーキット走行時には取り外してしまうし、折角付けたエアバッグが勿体ないし、なにより後部座席が使えなくなってしまいますから。

シートレール



 最初に装着したのはボリスファクトリーの製品でしたが、座面が純正と同じ程度で左方向の視界はほとんど改善しませんでした。そこで、さらにシートレールを交換してみることにしました。

 トリプルエーというショップが販売しているシートレール(シートステー)です。見ての通りスライド機構などはなく、前後の位置の変更は、シートを固定するボルトを緩めて行います。購入は2001年10月。車検非対応ですので、車検対応のシートレールもひとつ持っておいたほうがいいかも知れません。

 さて、実際に使ってみると、それまでのシートレールとは比較にならないくらい低い座面になりました。多分3~4cmは下がったと思います。後ろ側を一番寝かせた状態にすると、ボンネットが見えないくらい (^ ^; まあ、あまりに寝かせすぎても意味がないので、中間のレベルにしてみました。このステーは現在も使用していますが、実用上はなんら問題を生じていません。まあ、現在シートを一番前に出した状態なので、シートをさらに前に出したいと思ったら、ステーを買い直さなければならないのがちょっと困りものですが…

 ところでこのシートレール、S15用は右側のステーが短すぎるようです。自分で取り付けようとしたら、取り付け穴がボルト穴の位置にまったく合いませんでした。



 車両の個体差を考えれば多少のずれはあってもおかしくないですが、ここまでずれると実用に耐えません。仕方なく近所のショップで穴の後方をカットしてもらい、無理やり嵌めることになってしまいました。

 発売元のトリプルエーに問い合わせたところ、原因は分からない、とのこと。でも、S13~15までは全て同じ穴の位置のはず。ということは、シルビア系は全滅なのでは? 原因が分かったら教えてくれ、と伝えたのですが、その後まったく音沙汰ありません。ちょっと無責任じゃないかなぁ。

 ちなみに、このステーは身長に合わせて3つのサイズが設定されています。

   S(160-165cm), M(165-170cm), L(170-175cm)

 いずれも値段は同じ。私は身長が176cmなのでLを購入したのですが、実際に使ってみるとシートを最も前方に出した状態でぎりぎり丁度よい状態です。座高が高くて足が短いせいかも知れませんが、175cm未満の人はMを購入したほうが無難かも知れません。

 さて、一旦Lサイズを購入したユーザが新たにMサイズを必要とする場合、5,000円で交換してくれるそうです。ただし、ステーに加工してある場合はダメだとか… って、誰のせいで加工する羽目になったと思ってるんだ?? また、交換するにしても、一旦ステーをショップに送り返した後に、ショップから新しいものが届くとのこと。その間シートはどうするんだろう…

 ということで、機能面では特に問題を感じないものの、ショップの対応と製品の精度にかなり疑問のあるシートステーでした。取り付けたのは去年の10月なので、さすがにもう改善されているとは思いますが、もう一度試してみる気にはならないなぁ…

シートベルト


sabelt


 さて、折角フルバケットシートを導入したので、次は4点式のシートベルトを考えました。もともとは腰痛対策のためのフルバケでしたが、実際に使ってみると素晴らしいホールド感にびっくり。で、シート導入直後からずっと4点式シートベルトを探していたのですが…

 ある日、ふと近所のショップに立ち寄ったら、シートベルトのコーナーになにやら見慣れない箱が置いてありました。よく見ると、どうやらベルトのようですが… あれ、Sabeltのターンバックル式だぞ。しかもショルダーが3インチのモデルだ。値段は… あれ、23,000円? 妙に安いぞ?

 ということで、ショップの店長さんに訊いてみると、偶然に出物があって、同じものが3つ手に入ったらしい。すでに2つは売り切れていて、残りひとつだとか。商売トークかも知れないけど、ものは良さそうだし買う価値ありと判断。すぐ購入しました。

 実際取り付けてみると、まったく不具合はありませんでした。バックルの部分がちょっと大きめなので使わない時には邪魔になりますが、それ以外は特に問題なし。非常に良い買い物でした。

サイドエアバッグ


airbag


 うちのS15NAは、ディーラーオプションのサイドエアバッグが装備されています。これは運転席の座席右肩と助手席の左肩に組み込まれているのですが、シートを交換するにあたって運転席側のエアバッグを無効にする必要が生じました。で、とりあえず普通にコネクタを外して座席を交換してエンジンをかけたら、当然ながらエアバッグ警告灯が明滅することに (^ ^; 仕方なく、純正のシートからエアバッグユニットを取りだしてコネクタに接続し直してみたのですが、警告灯の点滅は収まらず。とにかく延々と警告灯が点滅するのが鬱陶しかったので、ディーラーに行ってチェックを受け、警告灯を消してもらいました。取りあえず、エアバッグユニットは写真のように運転席背部の床にステーで固定。なんだか不思議な感じです。

 さて、さすがにエアバッグユニットを運転席背後に置いておくのは気分が悪いので、エアバッグを無効にする方法を色々考えてみました。

 最初に考えたのは、エアバッグのヒューズを抜いてエアバッグそのものを無効にすることでした。しかし、運転席側のサイドエアバッグだけに関連するヒューズは存在せず、全てのエアバッグを無効にするしかありません。この時点ではまだ存在していたステアリング内蔵のエアバッグや助手席側のエアバッグは無駄にしたくなかったので、この方法は諦めました。

 次に考えたのは、エアバッグのコネクタにダミーのユニット(抵抗)を取り付けることでした。これは実現可能で、該当する抵抗も入手しました。しかし、エアバッグのコネクタと同形状のコネクタが見つからず、まだ接続できていません。また抵抗がひとつしかないため、サーキットで助手席を外すときに困るという問題もあります。これは抵抗とコネクタを探して対応する予定です。

 また、これはあまり現実的ではないのですが、配線とエアバッグユニット一式をサイドエアバッグなしのクルマと同じものに交換する方法もあります。ただ、これには下記のような出費が必要になりますし、助手席側のサイドエアバッグが無駄になってしまいます。

 ということで、適切な抵抗を二つ作って、運転席側は常時、助手席側は必要時にダミーを噛ませることにしました。
とは言っても、いつのことになるやら…

 走行会では助手席を外して走りたいのですが、これが障害になって、今のところ助手席ありの状態だったりする…

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