2002.02.16(Sun) @ TIサーキット英田


  1. 準備、サーキット到着まで、そして今回の抱負

     今回は、フルステージというショップの走行会に参加することにした。フルステージは、GTRやシルビア(ターボ)を主に取り扱う店らしい。実際、走行会にもGTRとシルビア(特にS15)が多数参加していた。特に、うちのクルマと同じ外見(外装は全て純正でエアロなし、塗装色はスパークリングシルバー)が2台もいて、同じ場所に3台並ぶとかなり異様な雰囲気だった (^ ^; もっとも、うち以外のS15は全てターボ車だったようだけど。ちょっと残念。

     サーキットまでの道のりは、前回と全く同じ。朝8時30分に明石を出発し、休憩を取りつつ10時40分にTIサーキットに到着。今回も奇特な友人が付き合いで参加してくれた。本当に有り難いことだ。1月の走行会は受付時間が9時30分と早かったので大変だったが、今回は10時30分とかなり余裕があって助かった。まあ、前回は道を間違えたから余計に大変だったんだが (^ ^; 天候は快晴で、路面状態もまずまず。気温は、朝はかなり冷え込んでいたものの、1枠目以降は非常に暖かかった。今回はサーキット走行で初めて大汗をかいた。必ずしも気温のせいだけではなかったけど…

     さて今回は、足回りのセッティングをかなり大幅にリファインしてみた。タイムアップよりも足回りの設定変更でどの程度運動性能が変化するか試すのが主な目的だ。今回試したパーツはIKEYA FORMULAのフロントピロロアアームと10mmのホイールスペーサーのみ。スペーサーについては、念のため5mmのものも用意しておいた。目標タイムは、一応3秒台。でもまあ、無理はするまい。

    ●車高調節
     unitlength
    (mm)
     stroke-ex
    (cm)
     F-L6203.9
     F-R6203.9
     R-L6104.5
     R-R6104.5


    ●スペーサー
     FR
     offset(mm)-10-10


    ●アライメント :
    elementFR
     TOE(mm)0.0+0.5
     CAM(°)-3.5-3.3


    ●基本設定(前回と同じ)
    settingsFR
     WheelsP-1 Racing 1780P-1 Racing 1790
     TiresBS 540S 215/45R17BS 540S 235/40R17
     Brake PadsGLAD type CZGLAD type CZ
     Springs(kg/mm)SECTION 10SECTION 7


     今回から、車高については基準長を変更した。全体に前回より10mm前後下がっている状態だ。バネの遊びは前回と同様で、ブラケット調製によって車高を下げてある。ここまで下げると、フロントフェンダーとフロントタイヤの干渉が気になるね。街乗りレベルでは問題なさそうだけど、サーキットを走った場合どうなるか少々不安ではある。街乗りでは、低い車高に慣れてきて底を擦ることはなくなった。いいんだか悪いんだか…

     前回、右フロントの車高調とホイールが干渉したため、今回はスペーサーをかませてみた。本来は爪折り加工をしてから入れるつもりだったので10mmを選択したが、実際には工期の問題で爪折りはなし。10mmはちょっと厳しいかも知れない。リアの方はかなり余裕があるので、こちらも10mmのスペーサーをかませてトレッド幅を増やしてみた。いずれも街乗りでは問題なし。高速道路では、150km/h(メーター読み)以上になると振動が発生する。馴染むに連れて改善する可能性はあるが、ある程度試してみて改善する傾向がなければフロントを5mmに変更する予定。特に緩みはないようだ。リアは特に問題なさそうだが、現時点では走行枠毎の増し締めで毎回かなり緩んでいる。ちょっと危ないね。もし今後も同じ傾向が続くなら、こちらはサーキット走行時のみ取り付けることにした方がいいかも知れない。スペーサーの効果としては、やっぱりコーナリング性能の向上が期待されるところ。どうなるか楽しみだ。

     アライメントについては、リアのトーを+1.0mmから+0.5mmに変更。またキャンバーについてはフロント・リアとも-3.5°前後に統一。かなりネガティブに振ってある。セッティング的にはかなりクイックなハンドリングが得られる反面、コーナー出口のトラクションがかかりにくくなる可能性あり。また街乗りではフロント・リアともに内減りが酷くなりそうで怖い。今のところキャンバーを手軽に変更する方法が無いので、タイヤの異常摩耗を防ぐ手段が無いのが辛いね。


  2. サーキット走行 : 1枠目

     走行前、他の参加者を観察していたが、今回はどうもおかしい。今までの走行会に比べると、本気の匂いがあまりしないのだ。もちろん真剣モードの人も数人いるが、全体に良く言えばリラックス、悪く言えばいい加減な雰囲気が漂っている。なんか嫌な予感がするな… でもまあ、走らなきゃしょうがないね。

    • 減衰力 : F 2段目, R 2段目
    • タイヤ空気圧 :
      air press.FR
       cold(kPa)180180
       warm(kPa)??


     で、走ってみたんだけど。うむ、やっぱり予想通りだった!(爆) 初心者が多かったのかな? 自分も初心者同然だから偉そうには言えないけど、2周目からオイル旗が複数の場所で出たり、多数のクルマがグラベルに潜ったりしていた。走り方も、直線が踏めていないらしいクルマ多数。コーナーではほとんど止まっているんじゃないかってくらいゆっくりのクルマも多数。複数のクルマが常にコーナーに溜まっているので、どうしようもなく走りにくい。コーナー入口でいきなり前に割り込んできたり、接触しかけたりするし… 観戦していた友人によれば、「走っている途中にタイヤが外れて転がっていき、本体はそのままコーナーに突っ込んでクラッシュしてるのがいた」らしい (^ ^; 雨天だった前回とはまた違った意味で、非常に疲れる走行枠だった。

     結局20分過ぎくらいに赤旗が出て、そのまま走行中止。…ふぅ (^ ^; 全然タイヤが暖まらないんですけど。ばかばかしいので温間の空気圧測定は省略。水温は81℃、油温は104.5℃。タイヤのサイドは全く溶けず。

     セッティングについては以前のこともあるので右フロントばかり気にしていたけど、実際に走ってみると左フロントに問題発生。1コーナー、アトウッドとマイクナイト、最終コーナーで顕著だが、右コーナー(特にアトウッド)でステアリングを切ると左フロントフェンダーから「ゴー」という摩擦音がする。どうやらインナーフェンダーとタイヤが干渉しているようだ。走行後確認してみると、やっぱり左フロントのインナーフェンダーが溶けていた。その場でインナーフェンダーを除去して対応。2枠目以降でフェンダー本体の縁に干渉しなければいいけど…

     フェンダーの件を除けば、セッティングは概ね良好。コーナー出口でのトラクションは非常によく、クリップ過ぎから踏んでいける。特に1コーナーでは3速で80%くらい踏めるようになっているし、2コーナーも圧倒的に速く走れる。今まではモスSで4速にシフトしていたが、今回は2コーナーを出てステアリングが戻った瞬間に4速に上げられるくらいだ。また踏ん張りが利くのでコーナーへの進入速度と維持速度も飛躍的に上昇している。問題点としては、マルボロ看板過ぎで3速のリミッターに当たってしまうためアクセルを抜いていることか。リボルバーなどのコーナーがうまく処理できている証拠だから喜ばしいことだけど、これを解決するにはECUの変更が必要だね。しばらくはお預けだ。


  3. サーキット走行 : 2枠目

     この枠は、3枠目の模擬レースの予選タイムアタックらしい。この状態でもっと踏むの? 大丈夫かなぁ。クラッシュ多発ですぐ赤旗じゃないの? なんて思いながら参加。かなり怖い。

     で、スタート。…と思ったらさっそく予想的中!(爆) 開始後3周目で赤旗中断 (^ ^; アトウッドで大量にオイルをばらまいた奴がいたらしい。そのオイルに乗って後続の4台が多重クラッシュ。うち1台がコース上で動けなくなったため、赤旗中断になった、と。まだタイヤが暖まってないよ?と思いながらパドックで事故の処理を待つ。…暇だ!

     残り8分のところでやっと走行再開。なんとかしっかり走ろうとして、気合いを入れて2周ほど走ったところでまたもや赤旗中断!! …おい、ええかげんにせえよ?と思わず関西弁が出てしまう。ベストラップは2分4秒242。たった6周のうち2周目のタイムだ。前回よりタイムは上っているが、なんだかあんまり嬉しくない。クリアラップなど1度も取れていないのだ。ガソリンも全然減っていないよ。…むなしい。水温は81℃、油温は103.0℃。どうよ? 不完全燃焼ここに極まれりってところだ。

     同じ思いの人が多かったのか、2枠目終了後のパドックはいつになく静まりかえっていた。隣のクルマがエンジンを切ったら、もうエンジンのかかっているクルマは一台もいなくなってしまったほど。話し声すら聞こえない中、有線放送の歌謡曲だけがパドックに響く… 参加人数はかなり多かったはずだし、普段はもっとにぎやかなんだけどね。

     セッティングについては、やはり左フロントフェンダーとタイヤが干渉してしまった。トレッド面とサイドウォールの境目辺りにゴムの溶けている部分がある。フェンダーのリムも黒くなっているし、干渉は間違いない。こうなると、車高を上げるかスペーサーを薄いものに換えるかだけど… せっかく慣れてきたハンドリングがスペーサーの変更で大幅に変わる可能性があるため、この場では車高を上げることで対処することにした。左フロントのスプリングロアシートを5mm上げる。これである程度干渉は防げると思うが… どうだろう。


  4. サーキット走行 : 3枠目

     今度こそ! ということで、模擬レース。危険なクルマはそれなりに淘汰された?らしく、この枠はまあまあ走りやすかった… が、アトウッドはコーナー出口にオイル処理後の砂があってアクセルが踏めない。ここは僕にとってかなり好きな場所だけにちょっと不満。仕方なくラインを大きく変更。砂の無いイン側を通るようにコーナー入口で深く突っ込んで十分減速… したら、イン側からラインをクロスしてくるクルマ多数。おいおい… ということで、その次からはインベタで回ることに。哀しい。

     それにしても、周囲のクルマの速度が中途半端だ。ストレートでは離されるがコーナーで追いついてしまい、抜くに抜けない状態が続く。焦ってヘアピンで前のクルマをイン側から抜こうとしたら、減速が不十分でラインが膨らんでしまい、左フロントタイヤが出口側の縁石を越えてスピン! 幸い後続車が離れていたので無事にすんだが、さすがにヒヤリとした。

     後はそれなりに順調。ただ、左フロントはやっぱり擦っているらしい。だんだん音が大きくなり嫌な予感がする…

     走行後確認してみたら、やっぱりフェンダーとタイヤが干渉していた… しかもかなりひどい。タイヤを見ると、トレッド面とサイドウォールの境目が2mm程きれいに削れて剥がれてしまっている。こんな削れ方はおかしいと思いフェンダー側を見ると、なんとフェンダーのリムも溶けていた (^ ^; 爪の部分が摩擦熱で軟化して垂れ下がってしまい、その先端でタイヤを削ってしまったらしい。フェンダーはいずれにせよ爪折りする予定だったけど、これは急がないと危険だな。タイヤの方はかろうじて使えそうだけど… そろそろ寿命かも知れない。困った。ちなみに、右フロントフェンダーも溶けていたが、こちらは軽症。タイヤにちょっとだけ線状の傷が入ったけど、深さ0.5mm程度なので街乗りしている間に消えてくれるだろう (^ ^; 極端に出っ張っている部分はラジオペンチで内側に倒して応急処置。こちらも爪折りが急務だね。

    • 減衰力 : F 2段目, R 2段目
    • タイヤ空気圧 :
      air press.FR
       cold(kPa)180180
       warm(kPa)210220


     この枠で、やっと温間の空気圧が計測できた (^ ^; フロントは180kPaから210kPaへと予想通りの上り方。一方リアは180kPaから220kPaへと予想以上の上昇。前回までは前後同じ程度だったから、今回はフロントタイヤの負担が減ったのかな。ちょっとリアが流れ気味だし、次回は冷間でリア170kPaから始めてみようと思う。

     さて、今回はこれが最終枠。相変わらずクリアラップは取れないし、タイヤとフェンダーが気になって右コーナーが攻められなかったにも関わらず、ベストラップは2分4秒115。条件を考えればまあまあかな。水温は81℃、油温は107.5℃。油温が上ってきている。タイヤは前後とも綺麗に溶けている。ちょうどトレッド面の端がわずかに残るくらいなので、フロント・リアともアライメントは適正だったようだ。これはアドバイスしてくれたショップの店員さんに感謝! ただ、フロントタイヤの内減りは酷い。サーキットを走る分には問題ないが、ウェットの高速道路はかなり注意が必要だろう。これは近いうちに交換だな… できればもう1回は走行会で使いたいね。リアタイヤを換えたばかりだし。


    各Lapのタイム一覧
    LapLap TimeLapLap Time
    12'28"85962'04"115
    22'08"90572'06"983
    32'04"85982'04"162
    42'12"37492'07"776
    52'06"742



  5. 今回の感想・収穫、そして次回の抱負

     とにかく疲れた!! 本当に疲れた!!

     ベストラップは更新したが、周回数と路面状態を考えると不本意な結果だ。前回は雨のせいでまともに走れたのが2周だけだったからね。ただ、フェンダーの干渉や周囲の状況を考えると、クルマを壊さず無事に帰れただけでも好運かな。ある程度セッティングも検討できたし、次回に繋げることはできたと思う。

     新しいセッティングは非常に良い。ステアリングは若干重くなったが、これはロールセンターの適正化とホイールスペーサーの取り付けによるものと思われる。前回までのステアフィールは軽すぎだったが、これでちょうどいい具合になった。コーナリング性能は、進入時のアンダーは解消され、尚且つ脱出時のトラクションも確保されている。右曲がりのコーナーではあまり試せなかったものの、第2コーナーやレッドマンコーナーでの進入や旋回速度、脱出速度などが前回より圧倒的に高くなった。特に第2コーナーはアクセルを踏める時間が全く違う。ほとんどスライドさせずに踏んでいけるから、コーナー出口でのスピードの乗りがいい。これをスライドぎりぎりまで持っていって、更に右曲がりのコーナーでも実践できれば、第1コーナー、アトウッドカーブ、マイクナイト〜最終コーナーでかなりのスピードアップを図れるだろう。感覚的にあと2秒程度はフェンダーの処理だけで縮めることができそうだ。

     問題点としては、やはり大きめのロールが挙げられる。今回の不完全な右コーナー処理でもかなり大きなロールが生じていたし、次回までにロールケージが設置されればさらにロールの増加が見込まれる。できれば近いうちにスタビライザを交換したい。足回りは、スタビとテンションロッドブラケットで完成の予定。経済的にかなり厳しいが、これで改造は一旦終了になるはず。なんとかしたいね。タイヤについては、予想通りフロントの内減りがさらに強くなっている。ただ、これはコーナリングを優先してセッティングすればある程度仕方ないね。

     次回は、4点式ロールケージを設置して安全性と車体剛性を確保。その分増加する車重を補正するために助手席のシートと運転席側のエアバッグを外して軽量化。当然ながらフェンダーの爪折りと、できれば叩き出し。それから、今回ほぼ使い切ってしまったフロントのブレーキパッドを新品に交換。こんなものかな。そろそろ新しいパーツも必要なくなってきたし、以後しばらくは維持費のみで楽しみたいね。…って、維持費だけでもかなりのものだけど (^ ^;


  6. 今回の失敗等

     完全に失敗とは言えないが、今回2枠目の後にフェンダーとタイヤの干渉を改善しようとして車高を上げたのはまずかった。あれはやっぱりスペーサーを5mmに付け替えるべきだったと思う。最初見た感じでは干渉しても面と面の接触だったため多少は許容できるかと思ったが、熱でフェンダーの縁が垂れ下がってくるとは予想していなかったのだ。下手をすればバーストの可能性もあったし、今後は「絶対に干渉しない」状態で走行することを心がけよう。


  7. 追補 : 今回のサーキット走行のメモ

     左右ともフロンフェンダーとタイヤが干渉したため限界を試すことはできなかったが、現在のセッティングをある程度評価することはできた。

     第1コーナーは、70m手前でフルブレーキし、3速に落としてからブレーキを残しつつステアリングを早めに切り込む。舵角は45°前後。一気に左に重心を乗せてアクセルを強めのパーシャル。ここは以前からアンダーが出にくいが、今回はスロットルの開閉でリアのスライドを自由にコントロールできるため楽になった。クリップを過ぎれば一気に全開。そのまま第2コーナーのアウトまでストレート。

     第2コーナーは、3速のまま少し軽めのコントロールブレーキとステアリング操作で最大の右荷重を造り出す。ステアリングは30°程度。アクセル開度はやはり強めのパーシャル。その状態でイン側のアールに沿って進み、クリップゾーンから離れると同時に滑らかにアクセルを踏み込む。ここで性急に踏み込むと簡単にコースアウトしてしまうだろう。慎重に、慎重に。アクセルはクリップを離れコース中央に至った段階で全開になっている。アウトに付いた次の瞬間に4速にシフトアップ。シフトのタイミングはかなり早くなっている。

     モスSは相変わらず4速全開で抜けることができる。通過速度は速いが特に問題は生じていない。

     アトウッドは、路面とフェンダーの問題できちんと評価できなかったが、50m前からのフルブレーキでクイックに向きを変えても3速全開で立ち上がれると思う。舵角は45°程度。今回はせっかくフェンダーが擦っていたので?どの程度の速度で進入するとどの程度のサスペンションストロークが生じるのか色々試してみたが、以前とは比べ物にならないくらい大きな横Gに耐えることができた。とにかく全くスライドしないのだ。ここは出口が広いし、狙っているラインが出口のイン寄りになるので多少アンダーが出ても安心。次回はここで横Gの上限を試してみようと思う。今回は、立ち上がって1秒後には4速にシフトアップできた。立ち上がりも間違いなく速くなってるね。

     ヘアピンは、バックストレッチで十分スピードが乗るため100m手前でフルブレーキする必要がある。車速は70km/hくらい。舵角は180°前後。2速まで落としてパーシャルで我慢し、コース中央に立ち上がる…予定なのだが、今回はヘアピン周囲でクルマが団子になっていたため考えていたラインをあまり試せず。ここで中央に立ち上がれれば、リボルバーの処理がかなり楽になるんだけどね。できれば次回はここを重点的に攻めてみたい。ちなみに、今回は模擬レース中にここで痛恨のスピン。前車をパスするためにかなりインから進入したんだけど、車速を落としきれずにアウトに膨らんでしまい、縁石に右フロントを引っかけてコントロール不能に陥ってしまった。反省。無理しちゃダメだ。

     リボルバーは、ヘアピンの脱出が今ひとつなので前回とあまり変わりない。2速のまま退避路に出て、素早くステアリングを切って思いきり右荷重にする。ここで荷重をうまくかけられないと、クリップまで綺麗にラインが描けない。ヘアピンの脱出でコース中央に立ち上がれれば、荷重を少なめにしても曲がりきれるようになると思うんだけどね。今回は以前に比べアクセル開度がかなり大きくなったため、脱出してアウトに付いた瞬間に3速にシフトアップする必要がある。

     パイパーは、軽くコントロールブレーキを踏んで旋回し、クリップを過ぎたらパーシャルから滑らかに全開。縁石ぎりぎりで立ち上がる。そのままマルボロ看板まで全開したら、3速のレブリミッターに当たるようになった… ここで4速は直後に2速に落とさなければならないため無意味。現在は7100rpmあたりでアクセルをパーシャルに戻しているけど、できたらリミッターを上げて7500rpmまで回せるようにしたいね。

     レッドマンは、それなりに突っ込んでフルブレーキし、2速に落としつつしっかり曲がる。舵角は180°前後。アクセル開度は少なめ。脱出はコース中央でが理想だ。ここは以前に比べかなりうまく処理できるようになった。

     ホッブスは、クルマが団子になっていたためあまり色々試せず。一応入り口で突っ込んで十分速度を削ぎ、小さく回ってなるべく直線的にラインを取るようにしてみたが、脱出が遅くなりすぎて意味なし。多少大回りになっても旋回速度を上げたほうが次のコーナーに繋げられそうだ。立ち上がると同時に3速にシフトアップ。

     マイクナイトは、いつも通りに突っ込んだらフェンダー擦りまくり (^ ^; 普段からかなり横Gがかかってるみたい。ここはおとなしくアクセルを抜いて様子見。普段ならゼロカウンターで4輪スライドしながら縁石一杯に立ち上がるのが爽快なんだけど、今回はちょっとね。セッティングで限界が高くなった分、ダンパーストロークが増えてスライドより干渉が先に来るようになってしまったらしい。これは次回しっかり試してみよう。

     最終コーナーもマイクナイトと同じく不完全燃焼。まあ、これは仕方ないか。

     次回はロールケージの取り付けにより重心が上ってしまうし、ロールが更にきつくなるのは間違いない。なんとか対策を練らないとね。


  8. その他

     今回の走行会は、ショップの人達の対応や走行会後に残っていたドライバー達の雰囲気は非常に良かったが、どうも走行会全体の雰囲気が良くない。同行した友人もその雰囲気にかなりうんざりしていた。おそらく一部のドライバーとその仲間の問題だろうし、ショップの人達も苦労していたみたいだけどね。当分、ここの走行会はなるべく避けるようにしよう。

     ところで、今回は久しぶりにアライメントを取り直したんだけど、アームをいじる前の測定結果を見てびっくり。フロント・リアとも、トーが全く狂っていなかったのだ。計測結果は、フロント0.0mm、リア+1.0mmで、これは前回(2001.12.22)設定した値そのまま。途中2度のサーキット走行と2,800kmの一般道走行を経ても、アライメントが0.1mmも狂わないなんて… S15というクルマが凄いのか、それともうちのクルマが特別堅牢な足回りなのか。いずれにせよ、セッティングの非常に取りやすいクルマだね。いいことだ (^ ^) …アライメント調節代が安く付くのが最大の利点かも (^ ^;

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