BMediaBufferDecoder

Derived from: BMediaDecoder

Declared in: be/media/MediaDecoder.h

Library: libmedia.so

Summary

　BMediaBufferDecoderクラスは、メモリバッファからのメディアデータをデコードするために使用されます。このクラスはメモリバッファからデータを取り出すためにBMediaDecoder::GetNextChunk()が実装され、あるバッファから他のバッファにデータをデコードして入れる新しいDecodeBuffer()関数が追加されています。

Hook Functions

GetNextChunk()

Constructor and Destructor

BMediaBufferDecoder()

	BMediaBufferDecoder() BMediaBufferDecoder(const media_format *inFormat,       const void *info = NULL, size_t infoSize = 0)

　コンストラクタは、BMediaBufferDecoderをセットアップします。もし引数を取らないコンストラクタを使用するなら、Decode()を呼び出す前に、デコードされるフォーマットを確立するためSetTo()を呼び出さなければなりません。

　2つ目のコンストラクタは、media_format構造体であるinFormatを引数に取ります。inFormatは、decoderに入力されるメディアデータのタイプを示します。infoが指定されている場合、これにはnodeに関するテキストの情報が格納されます。バッファは、infoSizeバイトの長さに指定しなければなりません。

　3つ目のコンストラクタは、media_codec_info構造体であるmciを引数に取ります。mciは、どのcodecが使用されるかを決定します。

もしmedia_formatまたはmedia_codec_infoを引数に取るいずれかのコンストラクタを使用する場合、このクラスのほかの関数が使用される前に、コンストラクトが問題なく行われたことを確認するためInitCheck()を呼び出さなければなりません。

~BMediaBufferDecoder()

	virtual ~BMediaBufferDecoder()

　BMediaBufferDecoderによって使用されているdecoder add-onを解放します。

Member Functions

DecodeBuffer()

	status_t DecodeBuffer(const void *inputBuffer, size_t inputSize,       void *outBuffer, int64 *outFrameCount,       media_header *outMH, media_decode_info *info)

　inputBufferによって指定される入力バッファからのデータのチャンクをデコードして、outBufferによって指定される出力バッファに渡します。入力バッファは、メディアデータのinputSizeバイトを含みます。この関数が返る際、outFrameCountはデコードされたデータのフレーム数を示すよう設定され、outMHはデコードされたバッファのヘッダになります。

　media_decode_info構造体であるinfoは、入力時にデコードのparameterを特定するために使用されます。

RETURN CODES

• B_OK. エラーなし。

• その他のエラー. decoderのDecode()関数は、エラーを返すことができる。

GetNextChunk()

protected:

	status_t GetNextChunk(const void **chunkData, size_t *chunkLen,       media_header *mh) = 0

　詳細を実装します。この関数は、DecodeBuffer()呼び出しによって指定される入力バッファからメモリを取り出すために実装されます。

InitCheck()

	status_t InitCheck(void) const

　コンストラクトが問題なく行われたかどうかを示すstatus_tの値を返します。コンストラクトの後、他のBMediaBufferDecoder関数を呼び出すより前に、この関数を呼び出さなければなりません。

RETURN CODES

• B_OK. コンストラクトは問題なく行われた。

• SetTo()エラー。