今までAppleScriptで利用できるMacの表計算ソフトといえば、「Microsoft Excel」くらいしかありませんでした。しかし同ソフトは、言わずと知れた超重量級ソフトです。手軽にスクリプトから扱えるような代物ではありません。特に複数のアプリケーションを連携させたいユーザにとって、メモリとCPUパワーを大量に消費するExcelは色々と悩みの種になっていました。そこに颯爽と登場したのが、この「Numbers & Charts」です。このパッケージは「Numbers」という表計算ソフトと、「Charts」というグラフ描画ソフトのセットなのですが、特にNumbersの方は最初からマクロ言語にAppleScriptを採用しており、AppleScriptとの親和性が非常に高いのが特徴です。
機能はかなり豊富で、Excelと同様とまではいかないものの、それに近い性能を誇っています。ましてやクラリスワークスの表計算とは比較になりません。AppleScriptユーザにとっては、やっと現れた期待の新星といったところでしょう。
ファイルの互換性は、Excel v5.0のワークシートをそのまま読み込むことができ、ExcelのマクロをAppleScriptのマクロに自動変換することができます。またOpenDocのコンテナパートであるため、Chartsのグラフやその他のパートを文書中に埋め込むことができます。
9月初頭発売予定とのことなので、近日中に入手できそうですね。非常に楽しみにしています。
尚、この文章は、主にMacPower 97 9月号のp160を参考にしています。興味のある方はそちらもご一読下さい。
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知らない人はいないでしょう、表計算ソフトのおしもおされぬ大御所ですね。いやになるほど高機能で鈍重なExcelは、一応AppleScriptにもその機能のほとんどが対応しています。Excelをスクリプティングする上で困るのは、そのデータの扱い方などがAppleScriptらしくないので分かりにくいということです。これはExcelにもともと内蔵されているマクロ言語を直接AppleScriptに対応させたために起こったことなのでしょうが、せっかくスクリプト対応にするならそれくらいは整備して欲しいものです。
それはともかく、Excelはユーザが非常に多い(つまり自分のスクリプトが汎用性をもつ)ので、スクリプトも組みがいがあるのは確かですね。
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データベースの定番ソフト。Excelと同様ユーザが多く、その機能のかなりの部分がスクリプトに対応しています。そのためMacを使ったWebサイトなどでAppleScript CGIを使ってWeb上にデータを展開したり、様々なマクロを組んだりといった機会も多いようです。AppleScriptユーザにとっては取り組みがいのあるソフトだと思います。
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「Cumulus」は使いやすいユーザインターフェイスを持つメディアデータベースで、DTP・マルチメディア関連など多くの画像やサウンド、DTPファイルなどを扱うユーザの間で定番となっているデータベースソフトウェアです。AppleScriptに対応しているため、ユーザは独自の処理をCumulusに付加することができます。ファイルメーカーもAppleScriptに対応し、テキスト以外のデータも扱うことができますが、画像や音声の取り扱いではCumulusに一日の長があるようですね。
個人使用のみならず、Network用のCumulusも発売されており、日本ではシステムソフトが取り扱っています。シングルユーザバージョンはシーアールシーシステム株式会社。価格は以下の通りです。
製品名 標準小売価格 Cumulus Desktop J-3.0 for Macintosh 25,000 Cumulus Desktop Plus J-3.0 for Macintosh 98,000 Cumulus Network J-3.0 for Macintosh(5クライアント/1サーバー) 298,000 Cumulus Network J-3.0 for Macintosh(20クライアント/1サーバー) 774,000 Cumulus Network J-3.0 for Macintosh(5ライセンス追加) 188,000 Cumulus Network J-3.0 for Macintosh(25ライセンス追加) 866,000 Cumulus Network J-3.0 for Macintosh(50ライセンス追加) 1,718,000 Cumulus Network J-3.0 for Macintosh(100ライセンス追加) 3,375,000
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