一般的に、スクリプトを編集するためには「スクリプト編集プログラム (Script Editor) を使用しますが、これはちょっとしたデバッグができる程度の非常に貧弱な環境です。したがって、その弱点を補強するべくいくつかのアプリケーションが発表されています。また、AppleScript自身のユーザーインターフェイスは非常に貧弱なので、それを補うためのインターフェイス作成用ソフトウェアも存在しています。
ここではそういった「スクリプトアプリケーションを作成・編集するためのソフトウェア」を紹介します。
MacOSに標準で付属するスクリプト編集用のエディタです。スクリプトの作成や簡単なデバッグを行うことができ、無料で入手できることから、大抵のAppleScriptユーザがこれを使用しています。しかし、スクリプタブルでなく、スクリプトに32KBの上限があり、動作は遅く、デバッグ環境も貧弱で、なんといっても検索ができないことから「スクリプト編集プログラム」から他のスクリプトエディタに乗り換える人も多くなってきました。
でもまあ、使っていていらいらするけど、普通の大きさのスクリプトならこれでも十分の様な気もします。真剣に開発する人には向いていないでしょう。
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大変充実した機能を持ち、快適な開発環境を提供してくれますが、メモリの消費量が多いため使用できるマシン環境が限定されることになります。
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機能は少なめですが、その分ユーザ自身のカスタマイズが可能な作りになっており、自分なりの開発環境を構築することができます。欠点としては日本語がいっさい入力できないことがありますが、これはスクリプトによるカスタマイズによってある程度までは軽減可能のようです。
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AppleScriptの開発者向けパッケージ「AppleScript Scripter's ToolKit」に付属する、AppleScript用のインターフェイス作成ツールです。AppleScriptは標準で「display dialog ( 表示する )」命令によるダイアログしかインターフェイスをサポートしていません。したがって、Mac的なアプリケーションを作成しようとすれば、このようなツールが不可欠となるわけです。
使い方には独特の癖があり、日本語版はなかなかバージョンアップされないなど問題もありますが、実質的にAppleScript用のインターフェイス作成ツールはこれしかない(HyperCardは別として)ので多少の不便は我慢するしかないでしょう。
「ToolKit」に付属するマニュアルは非常に詳細なものなので、スクリプトを勉強する上でとても参考になると思います。
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