文字の画面表示 2

1997.9.28


 以前、文字の画面表示が見辛いという話を書きましたが、MacPower誌に興味深い記事が連載されているので紹介します。

 タイトルは「電脳天国 目玉温泉」。97年9月号連載開始で今回が第2回です。内容はおよそ、「モニタで文字を見るのは疲れる。文字を入力するのはエディタでいいが、読んだり推敲したりするにはもっと別の手段が必要だ。そこで登場するのがエキスパンドブック…」といった感じです。筆者は富田倫生氏。なかなか軽妙な書き口で好感が持てます。

 さて、この記事の中核をなすのが、テキスト表示専用のエキスパンドブック「BookBrowser」なのですが、これは要するに「縦書きと横書き表示が可能で、背景色をグレーにし、大きな明朝体の文字にアンチエイリアスをかけて表示するテキストビューワ」と考えてもらって構いません。これを使って読むと、これまでエディタでは見つけられなかったような誤字脱字も簡単にわかるというのですが、実際使ってみると確かにその通り。いかにエディタが見辛いかを思い知らされました。

 このビューワは、すでに私の日常生活に組み込まれています。前回の「エディタで文字を大きく表示し、フォントを明朝体にする」という方法はお払い箱になってしまいました。

 さて、ここからが本題です。(我ながら前置きが長いですね)

 自分の書いた文章やプレーンテキストであればこういったビューワを使うことで眼精疲労を軽減できるでしょうが、そうもいかない場合は沢山あります。その端的な例が、WWWブラウザでしょう。

 私のように毎日ネットを徘徊している人間にとって、ウェブブラウザで読む文字の量は自分で書く文章以上の量になります。しかしHTMLという特殊な記述形式とインライン画像の表示がネックになり、この文章をダウンロードしてそのままBookBrowserで読むというわけにはいきません。タグを削除するスクリプトを組んでみたりもしたのですが、レイアウトなどの事を考えるとなかなか簡単にはいかないのが実情です。

 そこで、こういうソフトを考えました。

 まず、HTMLファイルとそのインライン画像をオンラインで読めること。もちろん普通のテキスト書類やSimpleText書類(書体・画像付き)も読み込めること。背景色・フォント・文字サイズは自由に設定可能。文字表示はアンチエイリアス処理を行う。要するに、文章を読むことに特化したブラウザというわけです。

 前述のBookBrowserも純粋なビューワとしてはちょっと使い勝手に難があるので、その辺りを解決したビューワがあればずいぶん便利になるでしょうね。わざわざSimpleText書類を付け加えたのは、ちょっと大きな書類になると、SimpleTextの起動が非常に遅くなるためです。その辺りも解決できればいいなということで。ついでにテキストの選択とコピーができればいうことないですね。

 私にはこういうソフトを作る能力はありませんが、誰か「私が作ってやる」という人はいないですか。きっと「静かな」ブームになると思いますけど。


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