自宅からのインターネット接続

1997.4.5


 遅い…とにかく遅い。自宅からPPPでインターネットに接続しているとき、いつもそう思います。私が使用しているモデムは14.4Kbpsなので遅いのは当然かもしれませんが、原因はそれだけではありません。時間帯にもよりますが、データの転送速度そのものが異常に遅いのです。場合によっては2bpsとか (^ ^;) ちょっと普通では考えられないような転送速度が表示されたりします。

 極端な話をすれば、14.4Kbpsのモデムも、128KbpsのTAも、WWWを使っている分にはほとんど変わりがありません。差があるのはもともとローカルマシンとプロバイダのサーバの間だけですから、その部分をいくら高速にしてもその後がボトルネックになっていてはなんの意味もないわけです。このあたりが一般の商用BBSなどと異なるところですが、そのおかげでうちの貧弱な通信環境でも他の人とほとんど同じパフォーマンスを得られるのがいいですね。

 PPP接続はIP Addressが一定しないことの他、いくつかの欠点を持っていますが、このことは考えようによって利点にもなります。例えば接続マシンのネットワークセキュリティは、それほど考慮する必要がありません。接続時間は任意でマシンのAddressも不定ですから、外部からの再接触はほとんど不可能です。接続中は注意しなければなりませんけどね。一方、最近取りざたされているOCNはIP固定で24時間接続、つまり専用線接続と同じですから、非常にシビアなネットワークセキュリティが要求されます。MacOSの場合はそれほど問題になりませんが、Windows95/NTではセキュリティホールのため危険が避けられません。巷ではあまりOCNの問題点を指摘しないようですが、なにか理由でもあるのでしょうか。

 ところで、自分のWebページを作るときには、高速回線も十分な意味を持ちます。なぜかというと、自分がページを置いているサーバはたいていの場合、自分のマシンからみて非常に近い場所に接続されているからです。目的のサーバとPPPで接続するサーバの間に混雑した回線がなければ、ローカルマシンとPPPサーバの間の回線速度がそのまま転送速度に反映するのはわかりますよね? Etherは物理的理論速度が10Mbpsで、現行のPPPとは比較にならないほど高速なわけですから。例えば私の場合、ページ更新のためにPPP接続するときは常に14.4Kbps相当の転送速度を得ることができます。そしてもし私が128KbpsのTAを持っていたら、やはりそれに相当するだけの速度を得られるでしょう。

 ときどきTAとISDN回線が欲しくなりますね (^ ^;)

 そうそう、ISDNといえば、通話と通信の両方が同時にできるという利点もありますよね。私個人としては、回線速度は14.4Kbpsでもいいのですが、PPPを使っている間は電話を受けられないというのが問題です。特にインターネット関係のスクリプトを組んでいるときは接続時間がどうしても長くなりますが、こういうときに限って電話をかけてくる人が多かったりして (^ ^;) ネットワーク系のプログラミングは、できればLANで行いたいですね。(もっとも私の自宅では、LocalTalkしか使えませんけど… はやくEther環境に移行したいです。)

 ISDNの最大の欠点は、停電の時に電話が通じないということです。デジタル回線だからしかたないですが、停電したとき電力会社に連絡するにはどうしたら良いんでしょうか。専用の電話機が高いとか、基本料金がアナログ回線の倍額だとか、そういうことより停電のことの方が大事だと思うんですが、これもあまり指摘されませんね。


 ということで、PPPにまつわることをとりとめもなく色々書いてみました。


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