AppleScriptに関する書籍


 このページでは、AppleScriptの解説書・参考書などを紹介します。

Books
  AppleScript言語ガイド
  AppleScript活用講座
  AppleScriptハンドブック
  AppleScriptでゼンマイびゅんびゅん!!
  AppleScript道入門
  AppleScriptミニミニリファレンス
  ファイルメーカーPro3.0
  エキスパートガイド データベース構築編
  QuarkXpressユーザのためのAppleScript入門
  Macintosh プロフェッショナル・プログラミング


AppleScript言語ガイド
 出版:Apple社(日本)
 定価:3,900円

 すでにアメリカで出版されていた「AppleScript Language Guide」の日本語版です。内容的には「AppleScript Scriptor's Toolkit(日本語版)」に添付されているものと同じですが、表現形式は英語となっています。Toolkitを所有していない方、英語表現形式のリファレンスが必要な方は購入してみてもいいのではないでしょうか。

首藤さん、情報ありがとうございます)


AppleScript活用講座
漢字Talk7.5

 著者:掌田津耶乃
 出版:技術評論社
 定価:2,800円

 HyperCardで有名な掌田津耶乃氏によるAppleScriptの解説書です。内容は「スクリプティングの基礎」から始まって「FaceSpanの使い方」にまで及んでいます。

 表現形式についてなのですが、すべて日本語表現形式で書かれているため、英語表現形式を用いるユーザには少々読みづらいかもしれません。しかし基礎から応用まで一冊でこなす日本語の解説書はこれくらいしかありませんので、多少の不便さは承知した上で一読することをお奨めします。もちろん、日本語表現形式を用いるユーザにはこれが最も良い解説書だと思います。

 ところでこの本は、副題からも分かるように「漢字TALK7.5」、つまりスクリプタブルファインダに関する記述が非常に多いのが特徴です。最近のAppleScriptの環境変化に即応した分かりやすい内容になっています。

 日本語表現形式を学ぶならば第一選択、英語表現形式を学ぶ人も副教本として購入することをお奨めします。

 尚、これは反則ワザですが、同社・同著者の「AppleScript入門」(絶版)は英語表現形式でデータ処理に関する記述が詳しいため、英語派の人はこの本を古書店等で見かけたら「AppleScript活用講座」とは別に購入してもいいと思います。


AppleScriptハンドブック

 著者:ダニー・グッドマン著・(有) ニコラテスラ訳
 出版:翔泳社
 定価:4,800円

 AppleScriptを基礎から応用まで広くカバーした一冊です。特にオブジェクト指向プログラミングの概念に関する記述では他の追従を許しません。濃い内容でありながら非常に読みやすく、これからAppleScriptを始めようという人や、すでにある程度使いこなしている人にもお奨めできる参考書に仕上がっています。

 内容は英語表現形式のみ。ちょっと古い本なので(94年7月25日初版発行以来改訂なし)Finder操作などは詳しくないですが、スクリプティングの基本はこの本だけで十分。ぜひ読んでみて下さい。

 尚、英語に自信のある人なら、「Handbook」の原本が改訂されてSystem7.5対応になっているそうなので、そちらを読んでみてもいいかもしれません。

関連情報

 付属品:フロッピーディスク
   AppleScript英語版 ver 1.0 TableServer ver 1.0 サンプルスクリプト


AppleScriptでゼンマイびゅんびゅん!!

 著者:掌田つやの
 出版:アスキー出版局
 定価:1,400円

 なんと表現したらよいのやら (^ ^;) これはスクリプトの解説書ではなく、スクリプトでどんなことができるかを列挙した「知恵袋」のようなものです。147個のスクリプトはすべて付属のフロッピーに収録されているので、すぐに試すことができるようになっています。

 表現形式はすべて日本語なのですが、収録されているスクリプトがほとんどアプリケーション形式で保存されているので英語表現形式の人も問題なく利用できます。非常に軽妙なテンポの書き口なので、「あ〜でもない、こ〜でもない」と色々考えながら読んでいくうちになんとなくAppleScriptの雰囲気が分かってくるような気がします。

 今からAppleScriptを「勉強しよう」という人には向いていませんが、「AppleScriptってなにができるんだろう」とふと疑問に思った初心者とか「最近スクリプトのネタがつきてきた」という中堅スクリプターにお奨めです。

 付属品:フロッピーディスク
   スクリプティング対応エディタ、本書に収録されているスクリプト


AppleScriptミニミニリファレンス

 著者:こばやしゆたか
 出版:ソフトバンク
 定価:1,800円

 AppleScriptで使用するクラスやコマンドなどをジャンル毎にまとめ、それぞれの項目について解説したリファレンスブックです。他の解説書はスクリプティングの習得に重点を置いていますが、この本はスクリプトを組んでいるときに分からないことを調べるためのものだと考えていいでしょう。

 話に聞く限りでは、かなり多くのAppleScriptユーザがこの本を購入しているようです。概ね好評ですから、入門書以外に一冊欲しいと思っているユーザにはお奨めだと思います。

・首藤浩一氏のコメント

良い点
1.システムエラーコードの意味も付録として書いてありますから,
Try On errorでのエラー処理の基準として参考になる。
2.命令の解説だけでなく,具体的な使用例が記述されている。
3.Applescriptのマニュアルに記載されていない細かいノウハウの記述がある。

悪い点
1.やはり,リファレンス本なので初心者にはむずかしいかもしれない。



・村田一朗氏のコメント

私はこれがないとほとんど何も出来ません。
逆に言えば、こいつをぱらぱらめくっていると怪しげなスクリプトをでっち上げることが可能です。
これからスクリプティングを始める方で、いきあたりばったりではなく、体系的理解から入りたいという方にも超御勧めです。


AppleScript道入門

 著者:Derrick Schneider(大塚浩昭 監訳)
 出版:インプレス
 定価:3,500円

 基礎から比較的高度なスクリプティングまでをカバーする英語表現形式の解説書です。FaceSpan等に関する記述はありませんが、その分スクリプトの組み方に関する記述が多く、より「プログラミング」に近いスクリプティングを学ぶことができます。

 しかし内容が漢字TALK7.1対応と比較的古いため、すでにある程度スクリプトに親しんでいる中級者向けだと思います。

カタログデータ(インプレス)

 付属品:フロッピーディスク
   AppleScript1.1、各種ユーティリティー、スクリプティング機能追加書類など


ファイルメーカーPro3.0

エキスパートガイド データベース構築編

 著者:オフィス・データ・デザインズ
 出版:ソシム
 定価:4,944円

 AppleScript専門の書籍というわけではありませんが、AppleScriptの利用法に1章を割いていて、かなり充実した内容の参考書です。ファイルメーカーProの解説書の中では、現在のところ最もAppleScriptユーザ向けの本だと思います。

 比較的浅い内容ですが、特にファイルメーカーの旧バージョンとの違いやレコードの概念、トランザクションを行う際の問題などは読んでおいて損はないでしょう。

 すでにファイルメーカーのスクリプトを自由に組んでいるスクリプトユーザにはあまり参考にならないかもしれませんが、これからファイルメーカーを扱ったスクリプティングを行うユーザにはそこそこ使える内容だと思います。


QuarkXpressユーザのためのAppleScript入門

 著者:鎌田幸雄
 出版:工学社
 定価:3,500円

 DTPの雄、QuarkXpressをAppleScriptで自動化するための解説書です。一つの分野に的を絞っているだけあって、QuarkXpressスクリプティングに関する非常に充実した解説、詳細なリファレンス、膨大なサンプルスクリプトが特長です。現在AppleScriptを使用しているQuarkXpressユーザにとっては、このうえなく強い味方になってくれるでしょう。

 本書の構成は次の通りです。

  1. AppleScriptを始めよう
  2. QuarkXpressでのApple Script
  3. QuarkXpress スクリプティング・レファレンス
  4. すぐに使えるスクリプト集
  5. 参照資料

 AppleScriptの使い方については、リファレンスと簡単な説明が付いています。QuarkXpressのスクリプティングに関しては、基本的な操作方法に始まって、実際に操作する際の留意点、詳細なオブジェクトやコマンドのリファレンス、スクリプトの最適化や制限事項など、極めて実用的な記述で満ちています。サンプルは大量にあり、これらを組み合わせるだけで新たなツールを作成することもできるでしょう。

 ついでに参考資料では、著者によるものを含めたツールやサンプルスクリプトのダウンロード先なども列挙されています。

 本書はその性質上、スクリプティングそのものについての解説がほとんどありません。そのためAppleScriptの初心者がいきなりこの本を読んでも自作のスクリプトを組めるようにはならないと思います。QuarkXpressを自動化するためにAppleScriptを使う必要ができたなら、本書とともにスクリプティングに関する解説書も購入した方がいいでしょう。本文中に著者が推薦する書籍も掲載されています。

 文中での表現形式は英語なので、私(Karino)個人としては「AppleScript道」または「AppleScript Handbook」を推薦します。もちろん日本語表現形式の参考書でもいいわけですが、いろいろと不便ですからね。

 DTPに関わる人、特にQuarkXpressを日常的に使用するデザイナーには、絶対にお奨めの一冊です。

著者のページへ

 付属品:CD-ROM
   220の実用的なサンプルスクリプト


Macintosh プロフェッショナル・プログラミング

 著者:デーブ・マーク(滝沢徹・牧野祐子 訳)
 出版:株式会社トッパン
 定価:5,800円

 これはAppleScriptの解説書ではなく、主にAppleEvent Managerに関する詳細な解説書です。CプログラマがAppleEventやOSAを自分のプログラムにどうやって取り入れるかといったことを、様々な角度から数多くの例を挙げつつ説明してあります。

 もちろんAppleScriptによるスクリプティングとは直接関係ないので、特に読む必要はありません。スクリプティング機能追加やスクリプタブルなアプリケーションを作る人のための参考書です。AppleScriptの背景をより詳しく知りたい人は読んでみると面白いでしょう。

 付属品:CD-ROM
   AppleScript1.1(英語版)、MW CodeWarrior6、各種デモ


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