文字の画面表示

1997.3.28


 最近特に気になるのですが、パソコンのモニタって見づらくないですか? 画像を見ているときはそれほど感じませんが、文字を見ていると「72dpiでは目が粗すぎるのではないか」と思うことがしばしばあります。せめて解像度を倍(144dpi)にしてくれれば、9ポイントの文字ももっと見やすくなるのに。今のままではオンラインマニュアルを読むのはひどく苦痛です。使い勝手以前に、目が疲れますよね。特に印刷を前提としたマニュアルは、全く実用に耐えません。

 文字を見やすくするための方法として、アンチエイリアスがあります。これはエキスパンド・ブックなどでしばしば使われる技法ですが、たしかに大きな文字に関してはこれによって文字の視認性がかなり高まります。もっとも小さな文字に関しては逆効果になってしまいますけど。

 私は自分で書いた文章を校正するとき、エディタの編集用フォントを24ポイントの明朝体にしています。こうすることで少しでも文字を見やすくしているわけです。ただ、この方法では文字が大きくなるため、モニタ全体を使っても表示できる文字数が減ってしまうのが欠点ですね。しかし表示する文字数が少ない場合、例えばMac用の漢和辞典(MacJDic)の表示フォントをこのように変更すると、システムフォントの12ポイントより格段に見やすくなります。

 HTMLファイルについては最初グレーのバックを使っていたのですが、長い間使っているうちにやっぱり白のバックに黒い文字の方が見やすいと考えるようになりました。だからうちのホームページはほとんどすべてのページが白地に黒文字です。それが誰にとっても見やすいかどうかは分かりませんが。

 もともとパソコンはアルファベットさえ表示できればよかったわけですよ。最初はヨーロッパ語圏で作られたものなんですから。画面の72dpiという解像度も、アルファベットだけならかなり見やすく表示できます。しかし漢字を中心にした文章を表示する場合、この解像度ではもの足りません。将来的には、画面の解像度を144dpi以上に変更することが必要になってくると思います。

 最近の技術力を考えればすでに実現可能だとは思いますが、現行のシステムからどう移行するかが問題になるでしょうね。


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