電子辞書を使う

1997.3.31


 私はMacで辞書を引くことが多いので、辞書についてちょっと書こうと思います。

 Macで電子ブックの辞書を使っている人は結構多いと思いますが、私のDuoには当然ながらCD-ROMドライブがついていないので、そのままでは使うことができません。以前はデスクトップ機に丸ごとコピーした辞書ディスクをPowerBookでマウントして使っていましたが、これは自宅にいるときにしか使えないのでいまいちです。かといってDuoのハードディスクを辞書の数だけ分けるのもいやだし… というわけで、電子ブックを簡単に利用する方法を考えてみました。

 とりあえず、ハードディスクに電子ブックのディスクイメージを丸ごと置くことにします。

 まず、デスクトップ機のCD-ROMドライブに電子ブックのminiCDを入れます。そして「ShrinkWrap」を使って辞書のディスクイメージをデスクトップ機のハードディスク上に作ります。本当はPowerBookに直接CD-ROMドライブを取り付けた方が速いですが、Duoには付かないもので (^ ^;)

 で、作ったディスクイメージをネットワーク経由でDuoに送ります。EtherTalkなら結構速いですが、うちはLocalTalkなのでかなり時間を食いました。mini CDとはいえ、大きいものなら140MB以上ありますからね。私は現在Readers英和辞典と南山堂医学大辞典をインストールしていますが、両方合わせて250MBにもなりました。

 最後に、ShrinkWrapを使ってディスクイメージをマウントします。

 さあ、これで、電子ブックリーダを使って辞書を利用できるようになりました。簡単でしょ? データがすべてHDの上に乗っているので、CD-ROMドライブで使うよりずっときびきび動きます。複数の辞書を切り替えて使うのも簡単だし、なんといってもDuoさえもって歩けば何冊もの辞書の代わりになるので大変便利です。HD容量は大量に食うのでディスクスペースに余裕がないと無理ですが、使い慣れるともうこれなしではいられなくなります。

 ディスクイメージを使った方法の他、電子ブックの容量に合わせてHDのパーティションを切り、そこに電子ブックをコピーして使うという方法もあります。また、ディスクイメージをAutoDoubler等を使ってリアルタイム圧縮すれば容量が半分ですむという意見もあります。しかしまあ、簡単ならそれにこしたことはありませんよね。

 電子ブックを読むためのソフトは「書見台」がよく知られていますが、個人的に「miniCDBook Reader」(川上三郎氏作・フリーウェア)をお奨めします。表示が見やすく、動作が軽くて安定しているからです。

 さて、これで電子ブックをDuoで利用できるようになったわけですが、辞書を使いたいときにはいつもまずディスクイメージを開かなければならないのでちょっと不便です。そこで、キー操作だけで自動的にマウントできるようにしてみました。

 最初はKeyQuencerだけを使って「ディスクイメージのマウント」「miniCD Book Readerの起動」の二つを連続して行うつもりでした。しかしディスクイメージのマウントが終わってからminiCD Book Readerを起動するのがかなり難しかったため、AppleScriptと連携させることにしました。

 KQはアプレットの起動だけを行い、ディスクイメージのマウントとアプリケーションの起動はAppleScriptにまかせます。KQ単体の場合に比べてちょっと時間はかかりますが、ディスクイメージが複数あっても問題なく動作するのでとても楽になりました。

 以前は、テキストの単語を選択した状態でショートカットキーを押すと、自動的にその単語を辞書で調べるというマクロも組んでいましたが、最近はあまり使っていません。

 ついでに「MacJDic」(Dan Crevier氏作・フリーウェア)も紹介します。これはMac用の英和・和英・漢字辞典なのですが、その中でも特に漢字辞典が秀逸です。私はこれを手に入れてから、それまで決して調べなかった漢字の読みなどをきちんと調べるようになりました。漢字の表示フォントやサイズを自由に変更できるので、IMの記号入力パレットを使って文字を探すよりずっと見やすいのも利点です。以前のバージョンはちょっと不安定だったのですが、今は全く問題ありません。ファイルサイズは5MB少々で、辞書としてはそれほど大きくないです。

 ということで、Duoやその他のPBで辞書を使う方法でした。


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